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 「八女福島」研修報告

 
 「熊川宿地域資源活用計画策定プロジェクト」の空き家対策で、「八女福島における空き町家の再生活用の取組み」について研修しました。

と き:平成28年2月10日〜11日
ところ:福岡県八女福島伝建地区内
参加者:10名

【1日目】
 JRバス、湖西線新快速、新幹線のぞみ、路線バスを乗り継いで八女福島伝建地区へ。
 到着後、NPO法人 八女町家再生応援団 副代表の北島力氏から八女の概要をお聞きしながら宿泊場所の「川のじ」へ向かいました。

泊れる町家「川のじ」にて研修
 牛島観光協会長、宮本会長の挨拶とお互いの自己紹介、並びに熊川宿まちづくり活動の紹介を行いました。
 続いて、北島氏より八女福島のまちづくり活動について、NPOの連携と住民組織の支援、空き家を解体させない努力、空き家再生活用の代行の仕組みや移住者のサポートについてお聞きしました。
 八女空き家再生スイッチの中島氏からは、八女の核となる旧八女郡役所の再生について説明がありました。
 NPOと行政の関わりや空き家所有者との交渉、再生資金の調達、移住者の発掘とサポート等について活発な意見交換が行われました。

アンテナショップ「うなぎの寝床」見学
 立派なホームページを立ち上げ、通販でも繁盛しておられます。
 魅力的な「地方の物」が買え、伝える場を作っておられます。ものづくりの人々と近い関係で、共に成長していけるコンセプトモデルとしてお店の運営をされています。

空き家再生店舗「葉山(はやまん)」で懇親
 おかみさんに二階を案内していただき鴨料理で懇親しました。大正12年に建てられた醤油醸造元の風格ある屋敷を改築し、一階は椅子席、二階は座敷となっていて、鴨料理などが味わえます。

高橋副会長宅訪問
 八女町並み保存会の高橋副会長宅へ寄せていただき、自宅内の散策と懇親を行いました。

【2日目】
 まち歩きを行い、修理中の北島邸など再生物件や活用されている物件を見学しました。

小規模デイサービス宅老所「はるさん家」訪問
 梅木代表から運営について研修しました。若い方が忙しく働き、入居者も違和感なく古民家で過ごされていました。

八女茶の老舗「このみ園」訪問
 建物並びにお茶の製造を視察しました。店構えからは想像できない立派なホームページを立ち上げ通販もされています。六代目から挨拶がありました。
 八女町並み保存会の高橋副会長宅を再度訪問し、自宅内を見学させていただきました。

蕎麦屋 史蔵(ふみのくら)で昼食
 史蔵は、町家の再生のために牛島氏が購入し修理・賃貸している物件で、店主の篠原さんは八女出身で軽井沢の蕎麦屋で修行し、Uターンされ蕎麦屋を開業されました。

八女郡役所復元現場見学
 NPO八女空き家スイッチの皆さんの工夫と努力で屋根と外壁が復元されており、活用方法も検討されていました。建物は市より寄付を受け、土地は無償で借受けし、建物を再生する方式で、八女町家ねっとにも詳しく紹介すると共にボランティアも募っておられました。
 屋根崩落の危険性回避のため、昨年7月より旧八女郡役所の改修工事をスタートさせています。これまでに軸部、屋根葺き替え、建具の取替えを職人さんに行っていただき、土壁塗りと建具格子部分の塗装ワークショップをみんなで行ってこられました。

【まとめ・参加者の感想から抜粋】
・八女と熊川宿では、規模や環境がかなり違うと感じました。
・まちなかを歩いている人は少ないが、店に入ると多くの人で賑わっていました。
・若い人が夢を持って頑張っているように感じました。
・一棟貸しや、食事を外食していただくことで人の負担を少なくされている。
・行政と一体となった取組みが必要。
・片手間でなく、強い気持ちで取組むリーダー的人材が必要。
・町家を再生して店舗に活用しているお店は、色々な面で工夫されています。
・「ゆっくり滞在型」に魅力を感じました。
・情報を全国発信され、通販体制も確立されていました。
・我々まちづくり委員会の組織を活かし、空き家所有者との信頼関係の構築が必要。反面、現状では組織や体制面での限界も感じました。
・空き家活用についてもホームページで紹介する必要性を感じました。

◇関連リンク
八女町家ねっと http://yame-machiya.net
うなぎの寝床 http://unagino-nedoko.net
このみ園 http://www.konomien.jp

 













(撮影・記事:まちづくり委員会 宮本・松見)

 

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