熊川宿は平成8年に重伝建に選定され、景観整備や家屋の修理修景が進むとともに、住民主導の充実したまちづくり活動を展開してきました。
しかしながら、産業構造の変化や少子高齢化の影響に加え、伝統的な建造物を維持する必要性から、二世代・三世代が同居しにくい特性もあり、空き家や留守宅が増えています。
若狭熊川宿まちづくり特別委員会では、平成22年度より空き家対策に取組み、先進地研修や講演会の開催、所有者との面談などを行ってきました。
またこれまでに、移住者を対象にした『熊川宿
暮らしのガイド』を発刊、増刊し、熊川宿の情報をお伝えしてきました。
そしてこの度、空き家や留守宅所有者を対象とした『熊川宿
空き家の活用ガイド』を作成いたしました。
この事業は、『町並み通信
鯖街道熊川宿』が今年、創刊20周年を迎えたことから、(一財)三谷市民文化振興財団から活動助成金を交付いただき、『町並み通信
鯖街道熊川宿
第41号』の別冊として発刊したものです。
本誌では、買主や借主との良好な関係のもと、売却や賃貸された活用事例も紹介させていただきました。熊川の現状をお伝えし、空き家や留守宅を所有の皆様には維持負担の軽減を図る参考になれば幸いです。そして、賃貸借や売買が良好な関係で進み、空き家や留守宅を活用した賑わい創出に繋がることを願っています。
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