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熊川宿案内

UPDATE:2018.3.20

 

マップはクリックすると拡大表示になります。

重要伝統的建造物群保存地区の熊川宿を語り部と一緒に歩きませんか。熊川の歴史や見どころをまごころ込めてご説明いたします。
語り部といろんな話をしながら楽しい旅のひとときを…。

申し込み方法はこちらをご覧下さい。 

(1)西口駐車場・下ノ町駐車場

◇西口駐車場…熊川宿への西の入口です。
 駐車可能台数:普通車13台・大型バス2台

◇下ノ町駐車場…西口駐車場の向い側
 駐車可能台数:普通車36台・大型バス3台・身障者用2台

※駐車料金:いずれも無料

(2)孝子与七の碑(こうしよしちのひ)

 下ノ町の入口、街道の山手に小さな石碑があります。今から270年程前、貧しい暮らしの与七とその妻は、自分たちは貧しいものを食べても父母にはご馳走を食べさせて孝行のかぎり尽くしました。時の小浜藩主は、与七の行いを聞くに及んで、米数俵を与えてその志を褒めたことが『若狭良民伝』にも出ています。
 そんな与七にあやかって、熊川いっぷく時代村では、親子の絆をモチーフにした「孝子与七物語 大八車レース」が行われました。

(3)西山稲荷神社(にしやまいなりじんじゃ)

 下ノ町から山の中腹まで登った所にあり、伏見稲荷大社より勧請されたといわれ、創建は少なくとも江戸時代中期まで遡れます。
 商売繁盛の神様として信仰され、秋の大祭には「おひたき」の神事が行われてきました。現在は、近隣の住民有志により連綿と守り継がれています。

NEW 熊川宿体験交流施設 与七(よしち)

 下ノ町の西口近くにあり、趣味の作品展示や体験教室に利用できる和室2室と、長年要望の多かった休憩室やトイレを備えた施設です。施設名は、下ノ町ゆかりの親孝行息子「与七」にあやかって公募で決まりました。
◇日常管理:下ノ町同志会
◇体験等使用:有料・予約制
◇お問合せ:若狭町歴史文化課 TEL0770-62-2711

(4)まがり

 下ノ町と中ノ町の境で、いわゆる「ます形」の矩折れになっており、熊川では「まがり」と呼びます。昔、敵の突進を防ぐために作られたであろう曲がり角で、藩の規則や命令などを掲示する高札場(こうさつば)にもなったようです。
 ます形は宿場町の入口にあるのが通例ですが、熊川で町中にあるのは、これより西側を下新町(しもしんまち)とも呼ぶことから、町が徐々に西に向かって伸びていったと考えられます。

NEW 光水画廊(こうすいがろう)

 元熊川交番跡地に画廊が開設されました。子どもさんの絵、障がいをもつ方々の作品、現代美術を3本柱に、常設展・特別展が企画開催されています。入場無料ですので、お気軽にお立ち寄りください。

◇開廊日時:土曜・日曜 10:00〜16:30
◇お問合せ:若狭ものづくり美学舎 TEL 0770-64-1788

(5)松木神社(まつのきじんじゃ)・(6)義民館(ぎみんかん)

 若狭の義民松木庄左衛門が祀られている神社で、熊川宿の中では桜と紅葉の名所でもあります。松木庄左衛門は、苦しみにあえぐ若狭の農民を救うため、一命を投げうって大豆年貢の引き下げを実現しました。時に庄左衛門は28歳の若さでした。
 松木神社は昭和8年に建てられたもので、境内には庄左衛門の遺徳を顕彰するため、昭和10年に建てられた義民館があります。また不思議な因縁ですが、松木神社境内は、かつて小浜藩の年貢米を収納する米蔵があったところです。
 熊川宿のイベント等で味わえる、松木庄左衛門(長操)に因んで考案された大豆と生姜入り豚汁、名付けて「長操鍋(ちょうそうなべ)」が好評です。

(7)倉見屋(くらみや)荻野八左衛門家住宅 国指定重要文化財

 主屋、土蔵など問屋の形式を残している熊川で最も古い町家です。表には2ヶ所の「駒つなぎ」が付いています。典型的な平入(ひらいり)造りで、塗込の壁や袖壁卯建(そでかべうだつ)、土戸の入った戸袋などに見られる店構えの重厚さから当時の問屋の栄えた様子がうかがえます。
 国の重要文化財の指定を受けて、今後、所有者のご協力をいただきながら熊川宿の見どころのひとつとして整備が進められる予定です。



(8)得法寺(とくほうじ)

 元亀元年(1570)4月、秀吉と家康をも従えた織田信長は越前の朝倉義景を攻めるため、京都から敦賀へ向かう際、熊川で一泊しました。得法寺に泊った家康は、翌朝出発に際し、「土地は熊川、寺は徳法寺、余は徳川、因縁あるかな」と云ったとか。
 その時境内の松に腰を掛けたといういわれを持つ松の木が境内東隅にあり「家康腰掛けの松」と呼ばれています。しかし残念ながら松食い虫の被害に遭い、現在は根元だけが残っています。
 この他得法寺には、八房の梅(やつふさのうめ)、沼田氏の供養塔などがあります。

(9)御蔵道(おくらみち)

 かつて北川を往来した舟運の米がこの路地を通り、松木神社境内にあった蔵屋敷に至ったことからこの名がついたそうです。
 紫陽花やコスモス、南天など季節の草花が、板塀や石垣、水路と調和して情緒ある路地になっています。

(10)白石神社(しらいしじんじゃ)

 熊川地区の氏神であり旧指定村社で、祭神は、彦火々出見尊、白鬚明神、小浜藩主酒井忠勝公、山の神が合祀されているというこです。
 毎年5月3日に祭礼が行われ、子どもたちが鉦を鳴らして祭り囃子が奉納されます。また、子ども囃子を載せた山車が熊川区内を巡行します。山車の巡行は、観光客も含めどなたでも参加OKです。

(11)覚成寺(かくじょうじ)

 境内にあるイチョウの巨木は樹齢約300年。高さ約20メートルで名勝となっていました。
 熊川では、この覚成寺(かくじょうじ)を上ノ寺(かみんてら)、得法寺(とくほうじ)を下ノ寺(しもんてら)と呼びます。

(12)菱屋(ひしや)勢馬清兵衛家

 前川に面する大きな店構えや菱印のついた暖簾のかかる通り庭、帳場、仏間、座敷に至る奥深い間取りなどに、大きな経済力を持った問屋の風格を感じることができます。
 昭和45年頃まで、菱屋さんの前が国鉄バスの「若狭熊川」バス停でした。今も昔も熊川の中心地で、この辺りからの眺めが熊川宿の町並みを代表する風景となっています。

(13)長屋道(ながやみち)

 この路地の奥、4畝15歩の土地に町奉行手配下の足軽長屋があったことにこの名の由来があります。
 街道を挟んでこの路地の反対側に、かつて陣屋の役割も果たした熊川奉行所がありました。町奉行所跡地は後に、熊川保育所と熊川小学校だった時代もあります。

(14)若狭鯖街道熊川宿資料館(宿場館)

 昭和15年に、熊川出身で伊藤忠商事二代目社長の逸見竹ノ助により、近代洋風建築の熊川村役場が建てられました。トスカナ風の柱頭をもつ円柱がポーチに建ち、寄棟瓦葺の2階屋根の中央には越屋根が付いています。
 平成9年より資料館として保存活用され、鯖街道関係の資料や民具などを展示して一般公開されています。
◇営業時間:8:30〜17:00(冬期は16:00)
◇入館料:高校生以上200円
◇定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
◇その他:レンタサイクル・貸ロッカーあり
お問合せ:TEL 0770-62-0330 
お忘れ物ご案内

(15)旧逸見勘兵衛家住宅(きゅうへんみかんべえけじゅうたく)町指定文化財

 熊川村の初代村長逸見勘兵衛、その子息で伊藤忠商事二代目社長となった伊藤竹之助翁の生家で、熊川を代表する町家のひとつ。主屋、土蔵、庭が平成7年1月に町指定文化財となり、その後3カ年をかけて大規模な修理が行われ、町家造りを生かした機能的な現代の住まいとして一般公開されています。
◇開館日:月・木・土・日・祝日(臨時休業あり)
◇営業時間:10:00〜16:00(冬期は変更あり)
◇入館料:高校生以上100円
お問合せ:TEL 0770-62-0800

勘兵衛喫茶・勘兵衛ギャラリー・お泊り処「熊川宿勘兵衛」・まちなか工房体験
 住民有志で構成する「熊川宿おもてなしの会」により、喫茶、ギャラリー、宿泊等のおもてなしを通じて区民と来訪者の交流を図り、地域の活性化を目指しています。詳細はこちら
◇開館日:土・日・祝日(臨時休業あり・冬期は休業)
◇営業時間:10:00〜15:00
※お泊り処「熊川宿勘兵衛」・まちなか工房体験は要予約
お問合せ・お申込み:TEL 080-6359-0808
※インターネットやメールではお申込みに対応しておりませんのでご了承下さい。

(16)中条橋(ちゅうじょうばし)

 上ノ町と中ノ町を結ぶ重要な橋で、昔からたくさんの物資や人々の往来を支えてきました。重伝建の選定後、福井宇洋氏の設計により木製の欄干の橋に架け替えられました。夜は、欄干の下から足元を照らす照明が灯ります。
 また、旧逸見勘兵衛家と河内川との間の路地を「おなり道」といいます。路地の奥にかつて陣屋の役割を果たした熊川奉行所があったことから、この名の由来もうなずけます。

(17)大岩(おおいわ)

 上ノ町のこの大きな岩ではよく子どもたちが遊びますが、けがをしたことがないそうです。よって「子守り岩(こもりいわ)」とも呼ばれることがあります。また、権現さんと関係があるという話もあります。ともあれこの岩は街道脇にあって、長い間人々の往来を見守ってきたのです。

(18)権現神社(ごんげんじんじゃ)

 上ノ町の山側にあり、通称権現さんと呼ばれる水雨火防の神様を祀る神社です。昔、上ノ町では、道の表面に白い石が出ると村に火災や水害が起きたことがありました。そこで村人が相談をしてお社を建てて、この白い石をお祀りすることになったのが、この神社のいわれであるとされています。

(19)熊川番所(くまがわばんしょ)

 「入り鉄砲に出女」という言葉があるように、物資の統制と課税が行われていた徳川幕府の時代、熊川番所でも女子の通行手形改めや物資の運上徴収などが行われました。
 平成14年に建築史的考証を行いながら復元され、平成15年から一般公開されています。全国唯一、伝建地区内に元位置のまま現存する番所建物です。
◇入館料:高校生以上50円 
◇開館日:月・木・土・日・祝日(不定休あり)
◇開館時間:10:00〜16:00(冬期は変更あり)

(20)道の駅「若狭熊川宿」・四季彩館(レストラン・特産品販売)・熊川宿展示館

 日本建築の第一人者で工学博士・一級建築士の吉田桂二氏監修。熊川宿の町並みをイメージして設計・建設され、平成11年オープン。鯖街道の中継点として、また京阪神方面から若狭への玄関口として多くの方に利用されています。
◇営業時間:10:00〜18:30
◇休館日:毎週木曜日・年末年始
◇駐車台数:普通車21台・大型車10台・身障者用1台
◇その他:レンタサイクル
※駐車場・トイレ・情報コーナーは24時間利用可
詳しい情報は
こちら(国交省近畿地方整備局道路部)
◇四季彩館は、平成24年7月にリニューアルオープンしました。

 

参考文献:若狭街道熊川宿(若桜町教育委員会刊)
     熊川宿語り部案内資料(鯖街道熊川宿まちづくり協議会刊)
     町並み通信「鯖街道熊川宿」(若狭熊川宿まちづくり特別委員会発行)ほか
編集:若狭熊川宿まちづくり特別委員会 広報部

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