HOME→What's New→「丹波篠山」研修報告

 

 「丹波篠山」研修報告

 
 熊川宿地域資源活用計画策定プロジェクトで空き家再生の先進地研修を行ってきましたが、平成27年度最後の事業として丹波篠山市西町の(社)NOTEさんへ寄せていただきました。今回は、日帰りで日曜日ということもあり、会社員の参加もありました。

と き:平成28年3月27日(日)
ところ:兵庫県篠山市西町・丹波篠山伝建保存地区
参加者:14名

 (社)NOTEは、地域団体への支援をベースとしながら、農商工連携による新産業の創造、クリエイティブツーリズムの振興などの自主事業を展開し、法人としての自立性の向上と地域の雇用創出など地域活性化に取り組んでおり、特に今回は空き家の再生と活用に関するノウハウを研修に寄せていただきました。





 城下町ホテルの一室で、NOTE事業開発室長の仲島さんから空き家の再生と活用、運営について詳しいお話をお聞きしました。
 篠山市も伝建地区外に古民家が残っていて所有者が維持できなくなる建物があります。
 これらをNOTEが活用する方の希望に沿って再生し、多くの雇用を生んでいました。
 このホテルも同様のケースでフロントを本館において離れた場所の再生古民家3棟を客室として活用されています。
 最も遠い場所は、このフロントから2km程離れていて車で送迎されるそうです。



 必要最小限の改修と、消防署などからの指導も考慮した安全対策も実施。住居としては満足できなくても、古民家ホテルとしての使用目的には十分マッチした修理です。 レストランや客室は靴のまま上がれるように改修されていました。



 この日も全室が満室で室内は見学不可。昼食も満席状態でしたが時間をずらせて対応いただきました。
 河原町妻入商家群の伝建地区視察では、ホテルNIPPONIAのフロントと宿泊棟の距離感(2km)を体感しました。



 仲島さんにご紹介いただき、Jewelry Manufactureのお店へ寄せていただきました。
 このお店もNOTEが再生し、石井さんが平成25年に移住され、彫金・ジュエリーのお店として営んでいますが、その彫金作品の素晴らしさに目をうばわれてしまい、建物を記録に残すことを忘れてしまいました。



 昼食をホテルNIPPONIAのレストランでフレンチ料理をいただきました。
 石井シェフは、スイスのグランメゾンで活躍し、帰国後神戸元町にてラ・ピエール・ジパングを開業。ミシュランと並ぶ2大レストランガイド『ザガットサーベイ』で神戸エリア4年連続1位を獲得。現在は総料理長として腕をふるう一方で、関西フレンチの世界で次世代の料理人育成に従事している方です。

 食事後は、西町ブリキ玩具製作所へ立ち寄り、ここは地域運営方式で昭和レトロのお店となっています。
 篠山ではNOTEが広範囲に空き家活用事業を展開しており、そのノウハウを広く国内へ伝承されていました。
 改めて古い物の活用と、価格設定に対してもノウハウを得る研修となりました。

(撮影・記事:まちづくり委員会 宮本・松見)

 

このページの先頭へ


このホームページは、鯖街道熊川宿まちづくり協議会が管理・運営しています。文章や画像等の無断転用はご遠慮下さい。