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 「内子」研修報告

 
 熊川宿の空き家再生強化を図るため、熊川宿地域資源活用計画策定プロジェクトを発足させ具体的な取組みを展開しています。今回は、空き家再生とおもてなしの先進地「愛媛県内子町」へ研修に寄せていただきました。

と き:平成28年3月17日〜18日
ところ:愛媛県内子町八日市護国重伝建保存地区
参加者:9名

内子の概要
 内子町は、伝建地区の落ち着いた雰囲気に加え、その周辺においても古い建造物を有効に活用した魅力ある施設が保存され、町全体が伝統的な面持ちのある町並みになっています。今回は石畳地区の村並みを保存・再生する取組みも研修させていただきました。
 熊川宿との違いは、伝建地区の周辺にも点在して立派な町家が再生され、有効に活用されていることからメリハリがあることと、石畳地区を主とした村並みの整備も進められ、町に活気があるところです。
 伝建築は3.5haとコンパクトな範囲となっていますが、上芳我邸などの豪商が点在し、また周辺にも、内子座など伝建地区内に匹敵する建物が残されています。

【1日目】
 JRバス・湖西線新快速・新幹線のぞみ・特急しおかぜ・特急宇和島を乗り継ぎ6時間をかけて内子へ着きました。



研修・町並み視察
 八日市護国地区町並保存会の丸山会長、八日市護国地区町並保存センターの畑野所長からまちづくりの経緯や取組み、周辺環境の整備についてご説明いただきました。
 町並保存センターは、伝建内の古民家を借りて2階を保存センター事務所、市職員3名常駐。町並保存会事務所も併設しており連携がよさそうです。
 伝建地区内を視察しながら旅館へ移動、途中、重要文化財の木蝋資料館上芳我邸では、その迫力に圧倒されました。





夕食・懇親会
 地元食材を活かした絶品が味わえる日本調理の榎さんで行われた意見交換会では楽しく懇親させていただきました。



民泊「月乃家」で宿泊
 伝建地区内にある真心のこもったおもてなしの宿としてご夫婦で運営されています。炭火の囲炉裏があります。規模や料金は、熊川宿のお泊り処「勘兵衛」と似ています。勘兵衛家と同じ吉田桂二先生の設計により改修が行われており、直筆の襖絵がありました。産まれたての卵をはじめ自産食材のおいしい朝食をいただきました。

【2日目】



蔵のホテル・町家の宿泊施設見学
 オーナーの大西さんに、蔵のホテルと町家宿泊施設の2棟をご案内いただきました。伝建地区外なので改修工事補助対象ではありませんが、町家の良さを活かして上手く運営されています。こういう建物が伝建地区を取り巻いて存在することも内子の強みだと感じました。



石畳の宿
 村並み保存運動により平成6年にオープンした地元農家の女性が担う民泊で、静かな環境と地元の素材をふんだんに使った田舎料理が提供されます。平成18年の研修ではこちらで宿泊させていただきました。



石畳清流園
 昭和62年から村並み保存運動を展開され、手づくりで水車を復元し、平成4年からは石畳水車まつりが開催されています。
 農山村の風景を皆で作りあげ活性化が図られています。熊川も河内川ダムの環境整備と有効的な活用が望まれます。
 その他、屋根付橋の弓削神社を見学し、道の駅内子フレッシュパークからりで昼食をいただきました。



内子座
 大正5年に創建された内子座は、老朽化のため壊して駐車場にしようかとの話もありましたが、地元の熱意で復元し、現在では5万人が訪れ、年間60日近くを劇場として使われています。保存したことが内子町の価値を大きく向上させたと思われます。

内子町ビジターセンター
 昭和11年に内子警察署として建てられたものを改修し、内子町の観光の拠点として活用されています。中は広々とした空間で、町の職員が常駐し、観光協会と一体化しています。

 今回の研修には大阪から熊川へ移住されて来て、カフェを経営されているプロのカメラマンも参加されました。研修を受けながら、いつまとめたか分からないくらいの早業で、研修の様子をYouTubeにアップいただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=TbvWYdpK0U8
https://www.youtube.com/watch?v=SvYN05wOdIg

◇関連リンク
内子町:
https://www.town.uchiko.ehime.jp/
内子さんぽ:
http://www.we-love-uchiko.jp

(撮影・記事:まちづくり委員会 宮本・松見)

 

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