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 関宿重伝建選定30周年記念シンポジウムに参加しました

 

と き:平成26年12月13日(土)14日(日)
ところ:三重県亀山市・関宿伝建地区

 三重県亀山市の関宿が重伝建選定30周年を迎えられ、12月13日、記念シンポジウムが開かれ、熊川宿からまちづくり委員8名と町職員3名が参加しました。

 関宿は昭和59年の選定で、東海道五十三次の中で四地区の中の一つ、三重県では唯一の伝建地区で、この12月10日で選定30周年を迎えられました。

 シンポジウムでは、初めに桜井亀山市長の式辞はじめ来賓の祝辞があり、「関宿のまちなみ保存とまちづくり」について経過報告と功労者表彰がありました。

 次に「伝建保存地区からの応援メッセージ」と題して、我が熊川宿、長野県の奈良井宿・木曽平沢、妻籠宿、岐阜県の高山市三町・下二之町大新町、愛知県の足助から参加がありました。熊川宿からはメンバー全員がステージに上がり、西村区長が代表して「熊川宿が選定の前に大勢で関宿へ伺い、町並み保存について研修させていただいた」などと御礼とお祝いを伝えました。

 休憩を挟んで、芸能披露が行われ、「関の山車(ヤマ)」という言葉の語源にもなっている祭りの囃子を鑑賞しました。緞帳が上がった瞬間、華やかな子どもたちを含む大勢の囃子方たちに客席から感嘆のどよめきが上がりました。

 続いて、記念講演(1)に移り、文化庁の黒坂調査官が「伝建制度を活かしたまちづくり」と題して、最近の伝建地区の状況について講演され、「伝建地区に住民が元気で暮らすことが魅力になり、地方創生の拠点になる」と話されました。

 記念講演(2)では、奈良文化財研究所の林良彦氏が「関宿のこれまでとこれから」と題して、選定当時、関町職員として町並み保存に携って来られたことや、修理修景の技術的な解説を交えて講演されました。

 最後に亀山市教育委員会教育長の伊藤ふじ子氏による式辞でシンポジウムを閉会しました。

 夜は、関ロッジを会場に、NPO東海道関宿の主催で祝賀会が開かれました。熊川宿のメンバー全員が出席し親睦と交流を深めました。

 二日目は、現地視察が行われ、関宿案内ボランティアの会の方から説明を聞きながら、関宿の町並みを見学しました。快晴で底冷えのする朝でしたが、当時の繁栄を物語る広い土間や擦り上げ戸の店の間など、重厚な造りの旅籠や商家、檀家を持たないお寺の地蔵院を見学し、全日程を終え帰路につきました。

 この大会を通して感じたことは、関宿は宿場町で一筋の町並みや住民が暮らしながらの伝建地区であることが我が熊川宿と似ている。選定時期が早く、多くの町家が連立して保存されていて、選定30年という長きに亘り幾多の苦労を乗り越えて来られたのだろうな、と思いました。

◇関連サイト

伝建協:
http://www.denken.gr.jp/

亀山市関宿:
http://www.city.kameyama.mie.jp/kanko/sekijuku/sekijuku.html

 

関宿重伝建選定30周年記念シンポジウムポスター

 
開会式(左)・功労者表彰(右)

 
芸能鑑賞「関の山車」祭囃子

 
熊川宿から応援メッセージ(左・写真提供:亀山市)・記念講演(右)

 
祝賀会(左)・現地視察(右)

(写真・記事:若狭熊川宿まちづくり特別委員会 広報)

 

 

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