256年の長い歴史を持つ大杉の役(えん)の行者堂は、お堂の傷みが激しく再建の目途が立たなくなったことから、行者様を町の歴史文化館に預かっていただくことになり、5月7日、遷座の法要が行われました。
行者様を信仰する大杉の住民代表はじめ関係者が断崖絶壁に建つお堂に集まり、法要が行われた後、行者様は背負われて下山、歴史文化館に運ばれました。
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行者堂は石立山松林堂といい、宝暦5年(1755)の建築、文化年間(1804〜1817)の再建。本尊役の行者の木像(像高27cm)は、京都醍醐寺三宝院理源上人の作という。大和の川上村から近江の田中村に迎えられ、更に夢のお告げで大杉に遷し祀られたと伝えられている。堂の内部は朱塗り、天井は折上げ造りで、小堂としては珍しい。本尊の木像は町指定文化財。(語り部資料より)
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