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8月26日(日)鯖街道交流シンポジウムが開かれました

鯖街道を舞台に活躍している住民団体の方に集まっていただきシンポジウムが開かれました。これをきっかけに参加した住民団体が、鯖街道にある数多くの誇るべき資産を再認識し、道を通じた交流を図りながら、鯖街道のさらなる発展を目指します。

とき:平成19年8月26日(日)午後2時〜6時30分
ところ:熊川児童館(福井県三方上中郡若狭町熊川)
テーマ:鯖街道の歴史・文化・食・まちづくり
主催:鯖街道熊川宿まちづくり協議会
後援:社団法人近畿建設協会・京都市・高島市・小浜市・若狭町

開会にあたり、河合健一会長・森下裕副町長の挨拶がありました。
・熊川宿は重伝建選定を受け11年目を迎えた。古き町並みを守りながら新たな発想で今後のまちづくりを進めたい。有意義なこの事業を点ではなく鯖街道という線として取り組みたい。
・このシンポジウムが鯖街道の活性化のひとつとなるよう期待する。



ポスター(クリックで拡大)



■基調講演1

宗田好史氏
(京都府立大学准教授・日本風景街道近畿地区研究会委員長)
・自然景観、沿道景観をどう規制していくか。民地に余分な看板を作らないよう地元が注意してほしい。
・1970年代を境に観光客は都会から田舎へ来るようになった。全国的に田舎は注目され、文化の関心が田舎に向いてきた。
・熊川宿は町並み保存10年、伝建選定10年とご苦労されてきたが、もうちょっとうるおいやおしゃれがあってもよい、

■基調講演2

永江秀雄氏
(元中京女子大学客員教授・若狭町文化財保護審議会委員)
・鯖街道は文化の道。名前は新しいが、歴史は非常に古い。
・小浜魚市場仲買文書に「生鯖塩して荷ない京行き仕る」という記事がある。御食国若狭は、塩が調として、御にえとして送られたことが木簡によりわかる。
・てっせん踊りは熊川の意気込み、一乗寺のご指導で復活した。
・細川幽斉(藤孝)の妻は熊川出身。奇縁が大事と感じた。


■休憩:葛ようかんでおもてなし

■パネルディスカッション(コーディネーター:宗田好史氏)

出口要氏
(京都市・出町商店街振興組合理事長)
・出町は洛中・川西、出町柳は洛外・川東。
・ふれあい広場、マラニック、鯖街道ウォークなど手づくりでイベントを行っている。
・イベントはやってみることが大切。

岩渕清氏
(高島市・高島市今津町保坂)
・通過点としての保坂。旧道はほとんどなくなっている。
・一体化した行事が地域振興に繋がる。
・先見性のある人が肝要。

西村正久氏
(京都市・一乗寺郷土芸能保存会)
・寺の名前が地名として残った。下がり松、詩仙堂、曼殊院、平八茶屋が有名。
・てっせんは昭和61年6月京都市無形文化財指定。一乗寺郷土芸能保存会により復活。
・問題は後継者の育成。交流が刺激になる。

田村仁志氏
(小浜市・御食国若狭倶楽部事務局長)
・御食国倶楽部で食をテーマに全国に展開している。
・民間レベルでツアーを開催。
・小浜も伝建地区を目指し、文化を継承していきたい。広域連携が大切。

澤田龍治氏
(高島市・高島地域観光振興協議会事務局長・朽木在住)
・昭和62年5月から朝市を始めた。
・ネックは情報が峠を越えない。お互い紹介しあいたい。
・若狭と高島を1枚にした地図を発行したい。

河合健一氏
(若狭町・若狭熊川宿まちづくり特別委員会会長)
・この事業を点ではなく線として、繋げていきたい。
・女性の方の意見をまちづくりに活かしていきたい。

■参加者交流会:鯖カレーでお食事
鯖カレーは若狭地方において、戦後物の無い時代に多く作られ、おいしく懐かしいメニューとして人気があります。今回はまちづくり委員会女性メンバーが中心となって、2度の試食会を重ね、まごころこめて調理いたしました。


てっせん踊り

■鯖街道総踊り

会場を宿場館前の街道に移し、熊川音頭、朽木音頭、てっせん踊りが披露され、交流を深めました。(出演:朽木音頭保存会・一乗寺郷土芸能保存会・熊川宿伝統芸能保存会)
最後に杣長治郎熊川区長の閉会の挨拶でシンポジウムを締めくくりました。

 

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